先週マジックフェスト京都が開催されて、非常にMTG熱が高まっているところに3月28~31日にミシックインビテーショナルというMTGアリーナの特別大会が開かれます!
参加者は招待選手のみの64名と狭き門の大会となっています。
ミシックインビテーショナルについて詳しくは他記事に書いていますので併せてご覧ください。
→3月末に行われるミシックインビテーショナルについて!詳細を知って今から楽しもう!
ミシックインビテーショナルのフォーマットは「デュオ・スタンダード」という今回の大会で初めて使用されるフォーマット!
普段のMTGの大会の場合は60枚のデッキとサイドボード15枚を用意してBO3で対戦。
MTGの特徴であるサイドボードというカードをマッチの間に使いデッキを改造する事で相手のデッキに対応して戦う事が基本となっています。
かたや「デュオ・スタンダード」はサイドボード無しでのBO3!サイドボード無しだとどうなるのでしょうか!?
今回はそんな「デュオ・スタンダード」について考えていこうと思います。
デュオ・スタンダードとは?
ミシックインビテーショナルではいままでのMTGで使用されたフォーマットとは違った「デュオ・スタンダード」が採用されます!
対戦はBO3で行われ、スタンダードデッキでサイドボーディングは無し。
ただしデッキは2つ用意します。
※同じデッキ2つでもよい。
※サイドボードを参照するカード用にサイドボードを作るのはよい。
● 2ゲーム目は1ゲーム目で未使用のデッキを使用して、1ゲーム目に後攻のプレイヤーが先攻
● 3ゲーム目は好きなデッキを使用して、先攻後攻はランダム
上記のような対戦形式で進む、今までMTGの大会では見なかった新しいフォーマットです。
MTGアリーナで基本的に遊ばれていたBO1にフォーカスした戦いになっています。
※MTGアリーナのランクマッチは最初はBO1のみでした。
普段のMTGの対戦との違いは
● デッキを最大2つ用意する
● 2戦目は1戦目に使用していないデッキを使用する
● 勝ち負けに関係なく、2ゲーム目は1ゲーム目に後攻のプレイヤーが先攻
といった部分になります。
この違いでゲームがどのように動くのかを考えてみましょう。
デュオ・スタンダードの戦い方
上記で記載した通り普通のMTGのBO3との違いを1つずつ考えてみます。
これは普段MTGアリーナのBO1で遊んでるのと同じでメインデッキを使った対戦なので、沢山やったことがあるかと思いますので割愛。
これに関してもメインデッキを沢山用意して違うデッキを試したり、遊んだりすることもあるので割愛。
デュオ・スタンダードの注目するべき点としてはここからになります。
2つ用意したデッキをどちらも使用するという制限があることで、相手のデッキに対して何を出すのかが重要になってきます。
MTGのメインデッキは相手によって有利不利が分かれることが多く、全てのデッキに強い!というデッキがあればそれが一番だと思いますが、なかなか現実的にそうはいかない、しかも対応できるように存在するサイドボードもない!
となるとまずはどのデッキを用意するかが重要。
そして初戦にどちらのデッキを使い、2戦目にどちらのデッキを使うのかといった読み合いも重要になってきます。
例えば
エスパーコントロール・赤単アグロを用意。
それに対して相手は、ティムール荒野の再生・スゥルタイミッドレンジを出してきたとします。
※(エスパーコントロールはティムール荒野の再生に不利・赤単アグロはスゥルタイミッドレンジに不利とします。)
この場合1戦目に「エスパーコントロール」を出した場合に相手が「ティムール荒野の再生」を出すと不利になった上に、続く2戦目で「赤単アグロ」と「スゥルタイミッドレンジ」といった再度不利なマッチアップになってしまいます。
これは極端な例ですが、実際にデッキの相性がある以上相手のデッキとそれを出す順番というのが大事になってくるので普段のBO3よりもデッキ間の相性判断というのが非常に重要になるフォーマットだと思います。
他の遊びで例えるならばジャンケンですね!
まだ現段階だと相手のデッキ内容を先に見ることができるかが謎ですが、見えた場合はまずは最初にデッキ選択の時点での戦いが見れるというのが、観戦する上でもポイントになるのではないでしょうか。(見えなかった場合はもう完全に勘になるので運次第ということで・・・)
そして次の項目も非常に大事。
普通のBO3の場合は負けたプレイヤーが先行後攻を選択する権利がありますが、今回の場合は。
1戦目に後攻で勝利したとしても、2戦目先行でスタートすることができるという仕様なので、有利がさらに有利に、不利がさらに不利になる場合もあります。
最初に先行、後攻どちらを引けるかは運次第ですが最初から2戦目の先行後攻までが決まるのでドキドキの対戦になること間違い無し!
この辺は実際にやってみてデッキ選択にどのような影響が出てくるかが楽しみなところです!
まとめ
今回はデュオスタンダードについて考えてみました。
ミシックインビテーショナルはデュオ・スタンダードの最初の公式大会になるので、今後の動向を見る上でも非常に興味深い大会になっています。
個人的な観戦するポイントとしては。
・デッキのプレイング
これはいつものMTGの大会を見る時と同じで、プロプレイヤー達のデッキ捌きを観れる貴重な機会なので楽しみましょう!
・デッキの選定
今回の大会での一番の注目ポイントではないでしょうか。
BO1という普段ではやらない大会形式でデッキを組まないと行けない場合、BO3とはまったくデッキの強さが変わってきます。
そこを見越してBO1用のどういったデッキを仕上げてくるのかが非常に楽しみ!
はやくデッキリストが見たいです!
ツイッターでも八十岡プロが「デッキ1個も被ってなかった」といったツイートをしていたのでメタが絞られていないすごい大会になりそう・・・
今日なべとてるやと来週のデッキの話ししたんだけどみんな1個も被ってなくてBO1やべーなと感じた。海外勢どんなデッキ持って来るのか楽しみだな。
— ヤソ (@yaya3_) 2019年3月23日
デッキリストが前もってプレイヤーに公開かどうかも気になりますね。
・デッキを出す順番
普段のMTGの大会では見れないデッキを出す順番!これも非常に大事になるポイントです、参加者が相手のデッキに対してどのデッキを出していくのか。
どういった相性でぶつけるのかも観戦ポイントとしては要注目です!
特に第3戦目になった場合に相手が何を出してくるか、自分が何を出すかの駆け引きは普段のMTGでは見られない新しい要素かと思います。
また、今後はデュオ・スタンダードというフォーマットがどう扱われるかも注目したいところです。
MTGアリーナのスタンダードになっていくのならば、新しい戦略やメタゲームがガラっと変化する可能性も大いにあります!
現状だと「アリーナ・スタンダード」と呼ばれるフォーマットになるらしいので、今後のMTGアリーナの動きからも目が離せません!
「デュオスタンダード」開発について詳しくは公式Webにて解説してあります。
→MTGアリーナとマジックの「両立」
ミシックインビテーショナルは3月28~31日!要チェックですよ!
放送はMTG公式Twitchチャンネルにて放送予定です。
→MTG公式Twitchチャンネル
プロプレイヤーの市川ユウキプロと、MTG生放送の解説でお馴染みの石川朋彦さんもミラー配信をするとこのことで、解説を聴きながらの観戦もおすすめです。
【お知らせ】市川ユウキさん、石川朋彦さんがそれぞれのチャンネルでミシックインビテーショナルのミラー配信を実施!この放送はウィザーズよりスポンサードしています!こちらもお楽しみに!
市川ユウキさん:https://t.co/M0DYqIVm7V
石川朋彦さん:https://t.co/HyaZ8FWJ1P#MythicInvitational pic.twitter.com/tjar6y0q5g— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) 2019年3月26日
今回のミシックインビテーショナル記念すべき第1回大会を今から楽しみながら観戦しましょう!