先週末に行われたミシックチャンピオンシップ『クリーブランド2019』はご覧になったでしょうか!
MTGの大きな大会である旧プロツアーの『ミシックチャンピオンシップ』はメタゲームに大きな影響を与える大会でした。
今大会の最終順位は
優勝:Autumn Burchett 《青単テンポ》
準優勝:井川 良彦 《エスパー・コントロール》
青単テンポを使うAutumn Burchett選手が見事優勝を飾りました!
そして準優勝にはエスパー・コントロールを使う井川 良彦 選手!!
おめでとうございます!
それでは今大会全体の成績から見えてくるメタゲームはどうなっているのでしょうか。
大会を振り返りメタゲームの流れを見てみましょう。
ミシックチャンピオンシップ『クリーブランド』トップ8デッキ分布
スイスラウンド通過順位 | 選手名 | デッキ名 |
1位 | Marcio Carvalh | アゾリウス・アグロ |
2位 | Reid Duke | 青単テンポ |
3位 | Autumn Burchett | 青単テンポ |
4位 | 井川 良彦 | エスパー・コントロール |
5位 | Michael Bonde | シミック・ネクサス |
6位 | Julien Berteaux | 青単テンポ |
7位 | Alex Majlaton | グルール・アグロ |
8位 | Luis Scott-Vargas | イゼット・フェニックス |
なんとトップ8には青単テンポが3人も入っていました!
そして他のアグロ系が2つ。
コントロールは2種類
ミッドレンジはまさかの0という結果です。
スゥルタイ・ミッドレンジは1つくらいは入ってくるかと思っていたので意外な結果にビックリでした。
それでは次にトップ8だけだと全体のデッキの分布まで見ることができませんので、少し掘り下げてスタンダードラウンドの成績を元に見ていきましょう。
ミシックチャンピオンシップ『クリーブランド』デッキ分布
アーキタイプ | 初日使用者数 | 使用率 | 2日目使用者数 | 使用率 | 進出率 |
---|---|---|---|---|---|
スゥルタイ・ミッドレンジ | 107 | 21.5% | 68 | 21.60% | 63.60% |
ネクサス | 71 | 14.3% | 51 | 16.20% | 71.80% |
白アグロ | 62 | 12.4% | 42 | 13.30% | 67.70% |
青単テンポ | 60 | 12% | 36 | 11.40% | 60.00% |
エスパー・コントロール | 45 | 9% | 29 | 9.20% | 64.40% |
イゼット・ドレイク | 30 | 6% | 13 | 4.10% | 43.30% |
赤アグロ | 28 | 5.6% | 17 | 5.40% | 60.70% |
ラクドス・ミッドレンジ | 18 | 3.6% | 9 | 2.90% | 50.00% |
セレズニア・トークン | 10 | 2% | 7 | 2.20% | 70.00% |
グルール・ミッドレンジ | 10 | 2% | 8 | 2.50% | 80.00% |
ティムール「荒野の再生」 | 9 | 1.8% | 7 | 2.20% | 77.80% |
イゼット・フェニックス | 7 | 1.4% | 7 | 2.20% | 100.00% |
エスパー・ミッドレンジ | 5 | 1% | 4 | 1.30% | 80.00% |
グリクシス・ミッドレンジ | 5 | 1% | 2 | 0.60% | 40.00% |
※使用率1%以上のデッキのみ紹介。
データはMTG公式サイトから引用しています。
→ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019 2日目メタゲームブレイクダウン
上記をみるとやはり人気のあったスゥルタイ・ミッドレンジの使用率が高いです。
前回のゴルガリ・ミッドレンジから順当なアップデートデッキなのでこれは予想通りといったところです。
やはり新カードの【ハイドロイド混成体】のカードパワーは高い!
サイドボードから青系のカードを入れれるのも嬉しいアップデートだと思います。
次に多いのがネクサス系のデッキとなりました。
MTGアリーナのBO1では禁止されましたが、BO3ではやはり人気のデッキタイプ!
恐らく参加者はこの2種類を意識してるプレイヤーが多かったのではないでしょうか。
そのまま白アグロ、青単テンポとスタンダードで人気のあったアグロデッキが入っており、少し人数差がついてエスパー・コントロール、イゼット・ドレイクと続いています。
スタンダードの大会で結果を残していたデッキの人気が、数字になって表れている結果となりました。
全体のデッキから2日目進出のデッキを見てみると。
イゼット・フェニックスの100%という2日目進出率が輝いています!
そのまま1人はトップ8に行っているのも凄い。
しかもデッキリストを見てみると『ラヴニカの献身』のカードが【血の墓所】しか入っていないという凄いリストでした。
新しいカードやデッキがある中でこのデッキを選択できたのは凄い・・・
同じカラーのイゼット・ドレイクは43%と少なめの進出率になっているので、今回は墓地から復活をするフェニックスの方がメタに合っていたのかもしれません。
また青単テンポはトップ8に3人も入っています、除去を交わしつつ、カウンターも構えられるデッキは今回の勝ち組のデッキでした。
メインから大量のカウンター呪文【呪文貫き】【本質の把捉
】【否認
】【魔術師の反駁
】で致命的な呪文を打ち消すのは見ていて鉄壁な感じがしました。
プレイは難しいですが使ってみたくなるデッキですね【幻惑の旋律】も大分強力でした!
日曜日の青単テンポの試合を見ると納得なので是非ご覧ください!
今回のデッキ分布図は以上のようになりました。
ということは!
MTGアリーナでは前回のプロツアーで白ウィニーが流行ったように青単テンポやエスパー・コントロールが流行る可能性があるのでしっかりと意識したデッキを使うと良いかもしれません。
今後はMTGアリーナでもメタゲームがさらに回っていきそうです!
ミシックチャンピオンシップ『クリーブランド2019』の感想
なんといっても井川 良彦選手が準優勝したことです!
日曜日はドキドキしながら視聴していました、元々の相性が悪く本人もツイートで勝てないと呟いていましたが。
この不利の1戦が激アツ!!
見ていない方は是非見てください!
今大会では面白いデッキがチラホラありました。
MTG公式の記事でも紹介されていたラファエル・レヴィ選手も使っていた『マーフォーク』デッキ!
MTGアリーナでは見かけることがありますが、なかなか大きな大会で見かけることは少ないデッキタイプです。
今回はそんなマーフォークをスゥルタイ・ミッドレンジ対策として持ってきていました!
マーフォーク好きなのでこれは激熱!
ぜひMTGアリーナでも使ってみたいデッキです。
→ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019 2日目の注目の出来事
他にも気になったデッキでは八十岡選手のラクドス・アグロが気になりました!
八十岡選手といえば青のイメージが強かったのでちょっとビックリ!
回しているところを見たかったです。
ラクドスといってもメインでの黒要素は【興行+叩打】のみでサイドボードに【ドリルビット
】が入っているというデッキになります、うーむこれは回してみたい・・・
気になった方は是非以下リンクから確認してください。
最後に今回の少し残念な点になりますが、やはり・・・日本語放送が欲しかった!
仕方ないのは分かっていて、今後慣れていくと思うのですが今回は特に日本人の井川選手がトップ8に残ったこともあり、より寂しかったです。
Trampleのチャンネルで今後皆で楽しめる中継放送等ができそうならやってみたいところです。
ですが、今回の大会をまとめた動画が3月7日に放送予定との事なので、そちらを楽しみに待ちましょう!
MTGはメタゲームが生き物のようにグルグル回るのも面白さの特徴なので、今大会でのメタゲームの移り変わりを楽しんでプレイしていきましょう!!